iOS7登場で変わるアプリ配信のかたち
iOS7の大きな変化
日本時間の11日、Appleから最新のiOS、iOS7が発表されました。
大きな変化の一つとして、初代iPhoneから受け継がれてきた、スキューアモーフィズムと呼ばれるリアルなインターフェースデザインから、Windows8でも採用されているシンプルなのフラットデザインに変わったことがあげられます。
その他にも、iOS7には様々な新機能が盛り込まれているようですが、今回はその中で「新しいアプリ配信の形」となりそうな変更がありましたのでご紹介します。
格差がある今のアプリ配信
App Storeでのアプリ配信手段は、大きく2つあります。App Storeでのキーワード検索によるダウンロードページへのアクセスと、ホームページからApp Storeへのリンク誘導です。リリースしたアプリがユーザーに認知されるまで、ある程度時間が必要です。注目されるのは、ランキングやアプリ紹介サイトで取り上げられる一部の有名・人気アプリで、ほとんどのアプリがその陰に隠れてしまいます。
Apps Near Me(アップス・ニア・ミー)で変わるアプリ配信
Apps Near Meとは、iOS7のApp Storeアプリに追加された、「現在地付近の人気アプリ」を探すことができる機能です。つまり「位置情報」と「アプリ」を関連付けることができるようになります。
この機能を使った配信が、どのようなアプリで有効となるか考えてみました。
- 博物館・美術館の館内ナビゲーションアプリ
- 店舗のメニュー表や割引情報を提供する地域情報アプリ
- トラベルガイドなど観光情報を提供するアプリ
上記のような「地域密着アプリ」の場合、必要とするユーザー、必要となるシチュエーションが限られてきます。そのため大きな人気がでるものでもなく、どうしても膨大な数のアプリ(2013年6月時点で90万点)に埋もれてしまいがちです。「位置情報」を活用したApps Near Meの登場によって、必要とするユーザーに、必要とするタイミングでアプリの存在をアピールすることが可能となります。
iOS7でのインターフェース変更は、大きな変化として主要なIT系ニュースサイトで大々的に取り上げられていますが、Apps Near Meも85万の中で埋もれているアプリにスポットライトを当てることができる、重要な変化ではないでしょうか。